日系企業における海外進出、海外企業買収の動きは、コロナ禍を経ても変わることなく継続しており、海外マーケットシェア拡大をテコに事業拡大の活路を見出そうとする傾向は止むことがありません。そしてまた、そのトレンドは、大企業だけでなく、中小企業、地方企業にも波及しています。海外進出後の事業成功に向け、マーケット情報収集の重要性はいや増すばかりと言えるでしょう。
そうしたニーズに応えるべく、JAC Recruitmentは2012年より毎年『アジア人材戦略レポート』を発行しております。日本、及びアジア各国に展開するJAC Recruitment 各拠点が合同で調査を行い、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、インド、中国、香港SAR、韓国といった国と地域にて事業を行う多くの日系企業現地法人からご回答頂いた内容を基に作成しております。
アジアへの事業展開を行っておられる、もしくは検討しておられる海外事業統括部門、人事部門の参考資料として、また、各国子会社の駐在員や関連部署間のディスカッション資料として、ぜひご活用ください。
New：コロナ禍は日系アジア現地法人の経営現地化を加速させたか？
新型コロナウイルス感染拡大後のニューノーマルと言われる世界下において、「経営の現地化」はより一層進んだのでしょうか？
本レポートでは、アジアに展開する日系企業の現地法人において、「経営現地化」を妨げる要因を分析するとともに、実際に「現地化」をより一層進めていく上で企業が気をつけるべきチェックポイントについて複数企業の質問紙調査、インタビュー調査へのご協力のもとにまとめています。
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アフターコロナのグローバル人材需要
新型コロナウイルス感染拡大により、多くの国で経済・企業活動が停滞しました。物理的な人の移動制限に伴い、一時帰国した駐在員が現地に再入国できないなど、現地マネジメントに支障が出た際に「現地拠点の自立化」がより意識されるようになりました。
本レポートでは、アフターコロナの海外事業を担う「グローバル人材」をいかに確保するかを検討・計画するための一助として、グローバル人材に求められるスキル・能力の分析や、そうした人材を確保・育成していくためのマネジメントの取組みなどについて、複数企業のご協力のもとにまとめたものとなります。
バックナンバー：ビジネスを加速させる高度外国人材採用
一昔前の外国人材と言えば、技能実習生に代表されるような若手「見習い」イメージでしたが、最近ではスキルを積んだ高度外国人材が人事や営業、経理など多様な職種で活躍し始めています。インバウンドにせよ、アウトバウンドにせよ、日本人だけでビジネスを回せる時代ではなくなった現代において、組織のグローバル化は避けて通れない課題となっています。
バックナンバー：グローバル競争を勝ち抜く日系企業の人材戦略
アジアで好業績を収めている企業の特徴を「採用」「育成」「人事制度」「社内コミュニケーション」の観点から探ってみました。冒頭、離職率と業績の関係性を見ていますが、結論的には離職率の単純な高低が業績に影響を与えるわけではなさそうでした。人事政策のうち、ポイントはどこか？という考察に加えて、ヒアリング調査を基に現地で集積した人事課題や取り組み事例を紹介しています。
バックナンバー：日系現地子会社におけるヒトと組織の課題
好況に押され急増傾向にある求人数への対応として、高度人材のボーダレス採用の動きが活発化しています。事業計画の実現に必要な人材をタイムリーに採用する難易度が益々あがっているだけでなく、採用した人材を計画的に育成したり、活躍に応じて公正な評価・処遇を行ったりする点においても、課題感のある企業は少なくありません。本レポートでは、現地法人側の工夫だけでなく、本社側の適切な支援についても考察を行っています。
バックナンバー：幹部人材の確保・活用・育成
日系企業が多く進出する東アジア・東南アジアでは、現地企業の台頭が著しく、展開の歴史が古い欧米外資系企業に加えて、中国系・韓国系企業の進出も進みだし、希少な優秀人材の獲得競争は激化しています。そんな中、日系企業における課題は新たな進出先の模索、脱日系取引依存、新興国での事業立ち上げに収斂されつつあり、これまで以上に現地における幹部人材の重要性が増しています。本レポートでは、管理職、幹部人材の採用を中心に、人事・報酬制度やその運用面にも言及しています。